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代表の想い

1996年。私が高卒で社会人として働きだした時、日本はバブルが弾けた後の氷河期時代。
昨日まで会社の社長と言われていた方が次の日には自死を選んでいたり、部長・次長が次の日には役職無しの平社員に降格され、役職呼びしていた方を日が変われば・・さんと呼ばないといけないなど今まで高度経済成長の世の中を享受していた方々が次々に没落に追い込まれるような世の中でした。
幸い私が就職した企業はバブルの影響は少なく私が所属した神戸の営業所では阪神大震災後の建築・土木特需の影響もあり、全国の支店・営業所の中でもずっとトップの売上と利益を計上。
そんな中、会社は好景気でも私の現実は違いました。…高卒の基本給スタートと大卒の基本給スタートがまるで違い大卒新入社員の方が多く給与をもらう現実。更に会社の25歳以上でないと昇格試験は受けれないとの規定や、更に当時の人事の人から「大卒の連中の昇格を優先させてほしい。」との事で、高卒8年目で成績上位の人間よりも大卒3年以上の社員の昇格を優先との意向で、入社時に採用担当の方から「この会社は能力次第だよ。」と言っていたのは嘘なのか?と尋ねたら「そういう事になる…」と言われた事をいまだに覚えています。
その後、業種を変えて違う会社で働くも、業界未経験者なのに会社上層部の方の友人との事であっさりと役員昇格していく人事や歩合給で売上良ければその分、給与に反映しますと言っていながら会社全体の売上・利益が出てないからと賞与を出し渋る会社にと…頑張った人間に対しての報いがこの程度なのか?という様を沢山経験しました。
国内でいう株式上場していて大手と言われる企業ばかりに属していましたが、大手企業という所ほどこの不公平感が強く出ており、小さな企業の方が頑張ってる人間への報酬が高いのを見てきて、やはり日本のこの大企業による格差社会というのは強く感じました。
大企業による会社の利益の内部留保や不当な人事制度・歩合制度を打破するには、やはり自分がいつまでも自身の能力を他者の為に使ってはいけないと思い、この度、自身で立ち上がりました。
私が思う社会・会社は中卒・高卒・大卒など貴賤にとらわれず頑張っている人を正当に評価し、その頑張りに対して何かしら報いる事を何よりも大切に行う法人・会社でありたいと思います。
訪問介護という仕事において言えば、いつまでも自身の自宅で最期まで生きていたいという利用者様の思い・頑張りに助け(多助)を添えていければと強く思います。
利用者様の強い思い・希望にその思いを叶える為に職員が助けを添えて職員も思いを叶える事が出来る。
そんな多助でありたいと思います。

​梅田 博行

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